『プール』
白いタイルと規則正しい大き目の窓で構成されている。
窓は割れ、崩れた天井からプールに雨が降り注いでいる。
雨と地味な噴水と、緑のない殺風景な中庭が見える。
水しか出ないシャワー室も一応ある。
『記録[
『がんばろう、ねー』
死ねないなら、生きるしか、ないものね。
長生きしたいの、ちょっとはわかる。
どさどさと許可も取らずに押し付けた。
「あ、本当、前よりぼろぼろになってますね」
一度だけまともに手当てしたことを思い出している。
資源箱使ってこなかったもので。
そのままラストスパートに参加していましょう。
marryはラオヤに医療品をおくった
marryはラオヤに医療品をおくった
marryはラオヤに医療品をおくった
葬儀屋さんはラオヤに医療品をおくった
「へぇ〜」
片羽は事情は深く聞かずとも興味津々で。
そんな方まだいたんですねぇと、笑顔である。
生きたいんですね、ほんの少し、久しぶりに聞いた言葉です。
「一人刺すでも十分一大事、だったはずなんですけど」
「……もうターミナルケアの段階ですね、我々は」
限界とか極限とかではなくなった。
多分、いいことなのだと思う。
『眼鏡のお兄さん、刺されるの?』
そうなんだ。首を傾げて。
『寂しくない?』
『よかったねぇ』
刺されるなら寂しくないとは、これいかに。
「ああいや」
「俺以外のこと刺すつもりは無さそうだから、他の人が巻き込まれる心配はないと思う……」
プール出たり入ったり部に入部しました。
「おはようございます」
「お変わりない顔ぶれが見れていい気分です」
夜は無事に越せて居るようですね。
さて、と腕まくりをして水出しを手伝います。
「バケツリレー……なるほど、賢い」
では、汲む側に回るとしよう。
「ここまでくると、もう裸足ぐらいで、
気軽に入れちゃいますね」
「……んん? 明るい物騒なことが聞こえましたね」
水出し隊に参加しているメンバーが増えたのを見る。
ぐぐ、と休めていた羽を広げて肩をゴキゴキとならした。
『達成感、ある』
いっぱい減って嬉しい~。
空っぽになったらもっと嬉しくて。
お湯を入れられたら更に嬉しいんだろうな。
楽しみ。
「ここまで減るものなんですね。
俺空のプール見るの初めてかも……」
すっかり水が減ったのをしみじみと眺めたり、
よいしょよいしょと排水したり。
「中庭が開いてよかったのやら……」
プールに人が浮かぶよりずっとずっと、
救いのある状態ではある、気がするな。
「プールが常識的なのは、間違いなくよかった」
「これぐらいですら有り難く思えてしまいます、もう」