『プール』
白いタイルと規則正しい大き目の窓で構成されている。
窓は割れ、崩れた天井からプールに雨が降り注いでいる。
雨と地味な噴水と、緑のない殺風景な中庭が見える。
水しか出ないシャワー室も一応ある。
『記録[
『多分色々ありすぎて』
『ちょっとハイになってる』
のは、あるんだけど。
『でもぼく、こういう労働得意だよ』
『24時間やれる』
疲れ知らずの屋敷の管理人形だからね。
じゃあクランチチョコとバアムをもらっちゃお。
体育座りでもそもそ食べます。
「俺達が全員死んだらまた補充されるんですかね、人」
「ろくでもない」
『ぼくもこれ棚からいただいてきたからねぇ』
わはは。皆で食べようね。
『そうだったのかも』
『繰り返してても不自然はなさそうだし』
「元はマリーちゃんの資源すからね」
どうぞ。貢がれただけなんで。
「空間由来、なら納得出来るかもです」
「俺達異質ですからね」
「過去の人たちも──多分、そういうもんだったのかな」
「え。いただいていいんですか」
「嬉し。ありがとうございます」
バケツを置いてヨタヨタ寄ってきた。
糖分が欲しかったのでありがたい。
「この空間由来じゃないものだけ……とか?」
「部外者だけを溶かす雨……」
「これは正当な報酬です」
袋くらいなら開けられますよ。
バリバリ全部開けて、床に広げた。
「ほら、みんなも食べて」
「そんで水捨ててお湯入れましょう」
「また貢がれてらっしゃる……」
「ええ、また起き上がるような恐ろしい目にはならなさそうで」
「こちらの資源に還元されるのは確かなようですね」
よっせ、よっせ。
水汲みを一旦やめてお菓子を運んできた。
ちょっとでかめのポテチと、クランチチョコ、バームクーヘン。とかとか。
肉~って言ってたからカル〇スとかもある。
『自力で食べれる?』
パッケージ開けるのくらいはやりますよ。
marry は 嗜好品 を得た。
ジメジメして、守られてくれると、嬉しい。
情けないと、もっと嬉しい。
だって自分に出来ることがあるってことで。
それが出来て、拒まれないっていうのが嬉しいからだ。
もっとやりた~い! の気持ちしかないので、
あなたでよかったのかも。
「ええちょうど、3人ほど――」
レイニー送り人をしておりました。
本当に気分が良さそう。
「いいえ全く、薬を使う余裕もないほどに早く溶けました」
『じゃ~買って来る』
『甘いの? しょっぱいの?』
買ってこようね。何が良い? チョコ? ポテチ?
『あ、葬儀屋さんおかえり~』
『向いてないこと、やり続けるのって』
『つらいんだよね』
自分が、この環境が大層つらかったように。
最初から、人間に尽くすようデザイニングされていることには感謝の念を覚える。
内心どう思ってるかは、結局どうでもよくって。
駆けてくれた言葉と、してくれたことが、全部ってところとかも。
『選ばせてあげれればよかったけど』
『それも結局、本人の意思だしなぁ』
本人が選ぶんなら、こっちが否定出来ること、ないもんなぁ。