『プール』
白いタイルと規則正しい大き目の窓で構成されている。
窓は割れ、崩れた天井からプールに雨が降り注いでいる。
雨と地味な噴水と、緑のない殺風景な中庭が見える。
水しか出ないシャワー室も一応ある。
『記録[
暫くして、がこんがこんと音を立てながら戻ってきた。
大きめのバケツと、小さめのタライ。
まぁ足もぎりぎり浸れるんじゃないかな、ってくらいの大きさ。
「口座の金が持って来れるならそりゃもう使い切りたかったっすね」
確かに。まあ、無理なんですけど。
遺産がなあ〜〜〜〜〜〜〜………………………
「それならあるかもしれませんね。苦しゅうないっすよ」
上から。
せっせ、せっせ、ちまちま……。
『足湯だけでもする? 藍』
傷があるらしいけど。暖は取れるかも。
『あ、そっかバケツ。確かに』
取りに行けるかな。一旦立ち上がった。
頭の中に溜まっていくのかも……鼻とか。
言葉にするのもちょっと怖いので黙っている。
「足滑らせて落ちないようにだけ……」
濡れるとそこそこ滑りますからね。
じゃあひっそりかけるか……それはもう陰湿ないじめ現場かも知れない…
「我儘だねェこのトゲガキは」
「タライとかあっかな。あったらこいつ用の足湯くらい作れるだろォ~」
娯楽タライ、嗜好タライ……
「それはそうですけど」
なので良い、んですけど。
人前でグロテスクになるのはちょっと違うかなって……
「まあ足湯でもお邪魔しますよ」
「足も傷あるけど……」
「じゃあ肩からにするか……仕方ないな……」
よいせ、と運び、捨てて、運び、捨てて。
何時間掛かるかな、大変なプロジェクトだ。
「頑張れー」
「俺はめちゃくちゃな怪我人なので見学です」
実際風呂が出来ても入れないらしいです。
だって腕も足も腹も顔にも穴、空いてますからね……
>>17487
横から蹴飛ばす方がらしいんで。
絶対そうなんで。
「穴だらけなんで無理です」
今にも死にそうなくらいなんですよ。
言う事聞かなくっても良いですよ。
聞かせたいとも思ってないですよ。
知ってると思いますけど。
『じゃあとりあえず……』
『水、抜こっか』
コップとかなら飲食料をもらう時にもらってるだろうし。
構えます。すちゃ。水を抜いてから後は考えればいいや~。
「でも元はまともな施設だったんだろからプールの排水自体は絶対あるはずなんだよなァ~」
「壁とかは無理でも排水の蓋とかくらいなら工具で頑張って外せるのカモ……」
水の中の作業になりそうではある。