『プール』
白いタイルと規則正しい大き目の窓で構成されている。
窓は割れ、崩れた天井からプールに雨が降り注いでいる。
雨と地味な噴水と、緑のない殺風景な中庭が見える。
水しか出ないシャワー室も一応ある。
『記録[
「俺も泣いて対抗するか……よよよよ……チラッ?」
なんて。
最後が近いことみんな知りながら、知ったうえでのちょっとした馬鹿騒ぎ。
悪くないわな、そういうのも。
どうせ最後の最後はみんなそれなりしんみりするんだから。
『いじめ、よくない、よー』
やや、棒読みの文字。
それはそれとしてスパダリ面して背中を撫でています。
こういうのを役得っていうんだなぁ。
>>17244
引っぺがすとか意地悪する気無いんですけど。
良い子なので……。
「でしょ」
明日にはプールに浮かんでたら、どうしようかな。
とりあえず死体を処理するしかないかもですね。
それも全部、そうかもです。
「身近な男性たちが私をいじめる……」
やっぱりスパダリが必要かも。
背中を撫でられながら、よよよとわざとらしく泣きまね。
外では一度もしたことがない、普通の子らしい仕草。
これが得られたのだから。嘆くことなんて、やはりない。
「四子ちゃんもセクハラじゃなかった、おじさんの方が傷ついたと言っています」
そうです。
こんなんが幸せなら良かったですね。
本当に幸せなら、良かったなあ。
>>17173
分かんないって顔しますけど?
引っ剥がさない限りはどうにも。
「ぁ、」「うん、」「そうなんだよ」
あの無表情が大金叩いて目覚めさせたと思うと痛快だ。
意味のない手当も、ちっぽけな食糧も、
やっぱり、あたしがお気に入りみたい。
>>17219
そこにある、君の体温を手の平で感じて。
そっと握った。
やっぱり、何だか……
らしくない自分に苦笑が漏れる。
君が喜んでくれているなら、いいことなんだろうけど。
そうしたら、一緒に。
中庭の方へ向かってみようか。
傘の下をゆるした彼が、ちょっと特別なのは確かだけれど。
なんとも不思議なことに。ここに集まっているのは、殆ど顔見知りだったから。
少女を見て、少女に話しかけてくれたものですから。
「ここで最期を過ごせるなんて、幸せだな」
って、誰に聞かせるでもなく溢した。
『そっかぁ』
『それなら、よかったねぇ』
ずっと良い感じなら。
無理に歪めようとも思わないし。
中身を詰め込もうとも思わないので。
よかったね、と笑うだけになる。
>>17169
あなたの動きに合わせて、立ち上がる。
差し出された手に、ちょっと瞳瞬かせた後。そっと、確かめるように重ねた。
ここでなら、触れられる。きっと、雨で冷え切ったみたいな体温が、あなたに伝わるのだろうな。
それが嬉しくって、はにかむように笑った。
「俺はずっと良い感じですよ」
はい。善意で起こしてないです。
かと言って悪意もありませんでした。
空っぽなので。
そういう信号で動いてるだけなので。
「あは、あたしって面白い子らしくって」
傾き男から目一杯施しを受けていますね。
そんなのこそ碌に意味も無いのに。
明日にはぷかあって浮いてるよ。
ほら、そこのプールとかに。
まあ、人望ないのも、はじめましてもその筈、
如何せん、あんまし出歩いてませんから。