『プール』
白いタイルと規則正しい大き目の窓で構成されている。
窓は割れ、崩れた天井からプールに雨が降り注いでいる。
雨と地味な噴水と、緑のない殺風景な中庭が見える。
水しか出ないシャワー室も一応ある。
『記録[
物悲しいな、と思う。
さほど、事情は知らないが。見かけたものを繋いでいるだけで。
何に尽くすかは、自分で選ぶことで。
尽くせるというそれだけで、幸福なことを知っている。
そうではないなら、それはきっと悲しいことだ。
だけど、自分で選んだことでも、あるはずだった。
『子育てを頑張るシングルファーザーに昇格かも』
えらえらの木枯ポイントで自己肯定感をすくすく育ててもらっています。ふふん。あながち間違いではないかも。
仇討ちなんて考えるだけ無駄なんですよ。
疲れるんです、人を殴るのは、傷つけるのは。
「ああ、でも一つ聞かせてほしいです」
シャワーの方に近づいて。
かき消されても気にしないのでしょう。
>>14282 玲依
「もう、休まないんですか?」
それは咎める声色ではなく。
「子持ちの37歳になるか……」
「子持ちってだけで世間からの目が『しみったれたおじさん』から『子育てパパ』に変わるバグを利用する」
義理の息子では通らない理論かも知れない。
言葉が出なかった。
しかし、反論はない。
それはそれで、仕方のない話だ。
あなたの友人が誰かも知らなかった。今ここに、誰がいるかも知らない。見ていないから。
「大丈夫、です」
「自分の資源が、少しあるので」
ありがとうございます、と。返ってきた答えにまとめて応え。
水の勢いを強めた。
>>14267 ラオヤ
『あぁ~。確かに』
とは言え無一文なら、確かに襲う理由がそもそもないか。
大の字になっていても安全なの、ある意味すてきかもしれません。
『ありがとう』
『がんばる』
いつでもどこでも、帰りたいって思っている。
人を傷つけず、傷つかず、帰りたい。
それが叶わなくても、自分で自分を嫌いになりたくない。
前向きに頑張ることだけは約束出来るから、笑顔で頷けた。
応援してもらえるのって嬉しかった。
一番最初の、停電の時。
彼が資源を持って行ったのを、覚えている。
あるいは、こうしてのんびりと話している時。
彼が、藍くんの懐に何か詰め込んでいたのを覚えている。
疑い、ではないが。理由はずっと、分からないまま。
「……」
怪我の程度も。様子からして、あまり分からなかった。
傷ついては、いるのだと思う。憔悴に嘘はない。
>>14234
「警戒した試しが無いから、この腹ペコ状態で集中力が保てるかは分からないけどね」
断食経験だけは一番自信があった。参考になれば幸い。
無一文を狙う理由が無いので、ずっと無警戒に寝転がっているというのもある。
「ま、頑張って」
子供が前向きに行動しているなら、大人は応援するべきだ。
『義理の息子かも』
義理の息子、名乗らせていただきます。
気休めに背中やら腕やらさすったりしようとするかも。
寒そうだよ~~。
察されての通り、理由がある。
だから、そっとしている。
手厳しいな。まあ、それもそうか。
自分に手持ちがないのは本当なので、大丈夫かな、という心配しかできない。
友人を襲ったらしいとは聞いているけれど。
それはそれだし、これはこれだと思っている。
これはいつだって無力だ。
そう言えば少女に見えるから少女扱いをしていましたが坊主の可能性が……?
服を脱ぐまでは何かわからないからいいでしょう。
怒られたことありませんし。
「おぉ……可愛い息子よ……」
息子ではない。
フードガキのくれたタオルにくるまり温まります。
マジでいつ風邪引いてもおかしくない。おじさんの体は日に日に削れています。
怪我人の様子は目に収めとく。
なんだかんだと手を貸す奴らが今日はあんま手を貸してないんで、
なにか理由があんのかなと…まぁ様子見ってやつだ。
「今日もゆっくり休んでいればよかったのに。
動くか気を張っていたんでしょう?」
「でしたらその傷を治せないのは自業自得です」
>>14217 ラオヤ
『見る目があった!』
嬉しい!
いや、喜んでいいのか?
大分世知辛い事情を聴いた気がします。
そんな……。
『なるほど』
『ありがとう、参考になるよ』
『気をつけてたらもう少し増えそうだね』
ふむふむと頷いて、お礼を伝えた。
>>14154
「俺に聞くとはお目が高い!」
「最初の停電の後すぐ無一文になったから、断食状態の事なら滅茶苦茶詳しいよ」
宵越しの金を持っていたの、本当に最初だけでした。
「いつもゴロゴロしてるけど、大体二日酔いの……」
「え~と、風邪の引き始めくらいのだるさかな」
二日酔いは通じないだろう、と言い方を変えた。少なくとも快調とはいかないが、すぐに餓死する程でもないという事だ。
降参のポーズを見せる男性にはそれで不問にして。(理不尽)
続く、尻すぼみな声に対しては。
「……」
少しだけ、返事を考えてしまった。
幾つか、幾つか――気がかりなことがあったから。
>>14137 ラオヤ
体育座り仲間だ!
お揃いにしてもらえてちょっと嬉しそうにした。
そう、実は眼鏡のお兄さんはあなただけだ。
『あのね、資源がない状態で一日過ごしたら』
『どれくらい疲れちゃうのかな~……って』
あなたは余りを棚に入れてくれていたから。
知ってるかな、と思ったらしい。
『休んでるのと、気をつけてるのとでも、違うんだろうな、とは思うんだけど……』
シャワーで赤を流す。
レインコートが雫を弾いた。
「…あ」
困ったような声が漏れ、少し悩んだのち。
「ご、ごめん…誰か、包帯とか、ないかな……」
尻すぼみの声を、外に投げた。