『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「来ても、何もないんですけどね。食堂……堂なので……」
「行く人は気をつけて」「またお会いしましょう」
ぺこ、と首を垂れた。ペコペコ。
「ああ、言い出しっぺの医者の人がいなくなったからスッキリ本音を言うことが出来るなあ。」
「でも、もし配慮やルールを無視して動けたらって、偶に考えてしまうこともある。
もっと自由にできたら。平気って言葉を慰めにし続けずにいられたら……」
「私も無事に夜を越せたので御暇しましょう。
人々の起床時間に危険もないでしょうし」
フラグだ。しかし振りではない。
羽も特段邪魔になりたくないのでこの場をあとにしました。
「みんな空腹のせいで食堂に夢を見てしまうんですね。分かります」
うんうん頷くが、うるさくなってきたし何にもないのも事実なのだ。
「俺も他のところを見に行こうかな。もしかしたら誰か飯をくれるかもしれませんし……」
ぐうと腹が鳴った。健康な男の子には辛いです。
「あっ、そこは違います。言い方を遠慮しただけで取られたとは思っています」
「褒められたいからやってる訳じゃないので、これを肯定されなくても平気です。
……多少は楽かもしれませんが、配慮して動くのもまた楽ではあると思いますよ……」
一瞬だけマジレス太郎になった。
「沢山すれ違ったね」
そこら辺の椅子に座る。
「棚にあった物は無くなってしまったようですね。流石に周りが寝静まってる時はこうなりますか」
>>2804
「そこに自分論を持ってこられると困りますね。何かあってもタライ回しにされそう」
「気付いたら知らん場所にいて、変な化け物もいて、好きに外にも出れなくて、食べ物も満足に無さそうで……って、俺には充分窮地ですよ」
「のんびりしてあんたが死にそうっすね」
でも頼れなさそうなのは分かった。
神父(?)の癖に……!
「人間クンから、励ましの言葉を貰ってしまうとは……
でもこう言うのは少しずつやっていかないと!
喫煙の始まりだって『まずは一本だけ……』じゃ〜ん?」
昨日、途中で見かけたメイドさんとは違うメイドさんだな…と思いつつ、入口からちょっと離れる。
色も違うけど、何より装備(?)も違う辺り、メイドも色々なんだなぁ…という感想が浮かぶ。
「本当はわかってる、結局自分は信じたい方を無理やり信じてるだけだって……」
「でも、悲観的にならない為の心の内側の努力を、誰かが褒めてくれたりはしない……
今みたいに、心を少しでもさらけ出せたままでいられた方が、楽かもしれない……」
>>2783
「そんなに」
イタいか、これは……
「私の基準ではまだ窮地ではないので。帰れる可能性があって、一定期間水と食料が保障される。窮地にしては随分と息が出来る。」
「……まぁ、そうですね。死ぬ前には助けましょう。死ぬようなことがあればですが。」
「悪魔……! しっかりしろ!
お前は悪魔だろ! 人の善性より悪意を指摘する奴だろ!
配慮してたらそれは善性だ。もっと突き抜けていこうぜ……! カスの黄金道に!」
「う〜ん…悪魔さんが絶好調ですね…」
「と、とりあえず僕は他の部屋も見てくるので…」
「副流煙はもちろんよろしくないものですが、
ご自身にもリスクがあります
くれぐれも購入にはお気をつけて…」
そんな事を言ってから、ここを離れたか。
「可能性が高いのは否定出来ません。だからと言って少量を無視は出来ません」
「和は乱されない方が良いです。永遠、は少しだけ嫌ですけど……悲観はしません。
そもそも言葉の選びはマナーですし、俺も遠慮しない時はあります。今みたいに」
「僕ぁ1日2、3本しか吸わない健全な奴っすよ。あとタバコはちゃんと喫煙所で吸ってま〜す。その部屋が原因で一酸化炭素中毒で死ぬなら……みんな、死のうぜ」
反論を諦めるな。
「100歳越えのひいバーちゃんだって酒タバコやってるし。
やめなさいって言ってた医者の方が先に死んでるって言ってたよ」
泣いてる天使は居るし、自称悪魔の人はいるし、益々この場所がどんな場所なのかよく分からなくなってきた。
分かってるのは『こんな会話』をする余裕がまだある事くらい。
だからぼんやりと周囲の会話に耳を傾けるに留める。
藍さんのように面と向かって何か言う度胸も無いし、何より自分は他人との会話が下手だ。
>>2779
「イタ過ぎる」
イタ過ぎる。制服だとしてもイタ過ぎる。
現代日本人的価値観ではイタ過ぎます。
「既にここが窮地だとは思うのですがいかがお過ごしでしょうか」
「んな事言って死んでから“助けを求めてくれたら”とか言わんでくださいね」
「けれど、可能性が高いのは明らかに盗んだって方だ……」
「口ではこう言うけど、実際には僕はいつも配慮してばかり。謝って、和を乱さず……
いったいどこまで、僕は気を付け続ければいいんだろう?永遠に……?そんなの……」