『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「お医者さん、今日は大丈夫だっ......?」
貴様なんて言う人だったっけ。堂も知らないっけ?
違ったら謝ればいいか。
「どちらさま?」
「今までは見守ってたけど、ま~やろ~と思えば取れるってことで。
ど~だろな~。オレの襲撃者クン的にはどう? 意見を聞きたいんだけど~。いない~?」
「ま、『オレが全部独り占め』とはしないさ。そこは安心しといてくれ。」
「ごきげんよう。堂にいらっしゃいませ」
来た人にはカーテシーでご挨拶。
「オモロスさん……大丈夫ですか?
火に油を注ぐことになるんじゃ……」
「うーん、順当に資源失ってる悪魔を罵倒するのはさすがに忍びないぜ」
「おっさーーん、無理するな〜〜!」
脚とか支えて行けたらいいな。
「ええ?
あっはっは……もう〜」
食堂を訪れ、聞こえてきた声におもわず笑い声が出てしまった。
こんなところでも霊安室のワードを聞いてしまうなんて。
「……見るだけ見ておきましょうかぁ」
「ううむ、寝起きに死体を見ることになるとは...」
吐き気を抑えながらも、その様子から目を離さずしっかりと見届ける
「報復か、略奪か、いずれにせよ死人が出るのは悲しいことだ...」
「手伝いたいですが。……生憎と、そんな体力もありません。ごめんなさい」
「……あ、お医者さん。そちらは無事でしたか?」
入江 ラララは資源を R3 持ち出した
悪魔オモロスは資源を R1,000 持ち出した
「霊安室か、良いと思います。よくは無いけど。
じゃあ、任せます、僕も周りを調べますので」
この状況に慣れたように別の場所に向かおうとする。
『空間内に不具合を確認しました』
『なんてこった!』
『これを原因とし、資源供給システムに追加の不具合を確認しました』
『資源供給システムに二件の不具合を感知。担当者は速やかに確認してください』
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
「……」
ゆっくりと歩いてくる。
が、その仕草や
目の色を見ると
普段の【医者】ではないことが
わかるだろう。
「子供に重いものなんて運ばせませェ~ん」
「おじさんのことステキ!って思いながら飯でも食ってるんだなァ~。
せっかく今日生き延びたんだからさァ~」
「じゃ、いくわァ」
2人分、背負って……オ、腰が……ッ……背負っていくか、霊安室。
「今日日大人もガキも関係無いでしょ」
木枯にぴしゃりと言えば。手伝う気ある人はご自由に~、と。
そんな言葉を残してくのでした。
「ね。現実感がなくって……
多分、脳が全然受け入れてくれてないんだと思う」
流石に女子が手伝って、自分がしないのはどうかなとなってくる。運ぶの手伝うか。
「…………ここ出るついでに死体運び手伝おっか?おじさんとメイドさんだけでいける?」
珍しく気遣いが見える。死体を運ぶ役に対してではなく、喫煙者に対してのそれだ。