従業員用ラウンジ
ホテルだったものを再利用した宿舎の5F。
売店や休憩スペースがある
「やっぱ見てないよね?後遺症だから後から……え、嫌すぎかも」
「でもそっか、四季くんはもらってて、サトノボくんはもらってないんだ」
変なの、と紙をぴらぴらいじった。
「あー、それね」
「俺も担当の人から貰ったよ」
変なこと書いてあるな、って思ったきり。
一度目を通しただけ。
「視界は変わらずだし、変になった人も見てないなあ」
「後遺症の例だし帰ってからなったりするのかも」
「後遺症ぅ……?物騒な響きだな、随分……」
「俺は…… おかしくないさ。……ちらほら見える不気味なヤツはいるが……」
気付かれてない状態だと考えれば、まだマシだ。
「変な形ねえ…… ……見てない……はずだ。怪奇現象を除くならさ」
「あ、これね。何かちょっと前に、バイトの社員の人?からもらった」
「後遺症がなんとかって書いてるんだけど……」
「今って二人とも目、おかしくない?」
「普通だったら聞きたいんだけど……何か、体が変な形になった人とかって、見た?」
「ああ、おかわりもいいぞ……」
「私は遠慮しておきます」
「こんな時間によくやるなあ」
「目治ったならよかったね、太らずに済んで」
絶賛太活中の人もいますが……。
「おお……?戻った? へえ……時間経過でも戻ると……。
ならよかった。それはそれとしてドカ食いするなら歓迎するがね……」
「……? その紙は?」
「おはよ、壮絶に深夜だよ」
寝過ごしかな〜。
「あたしもドカ食いしにきたんだけど」
「……なんかドカ食いする前に、目戻ったんだよね」
時間経過だったのかな、なんぞ言いつつ。
手元にあった紙をテーブルに適当に置いた。
「お菓子パーティで~~~~~す。
も~~俺は~~~太りま~~~す」
恐怖!再放送。
「よ~~こそ深夜逆転側へ。食うか~~~?」
「仮眠失敗した……」
一番よくない起き方した。
あったかいものでも飲んで寝直すか、……。
「いやなにしてんの」
そうだね、暴飲暴食だね。
バリバリボリボリモグ……
荒れた様子で食べている。
深夜の暴飲暴食だ。
「お菓子パーティで~~~す。
も~~俺は太りま~~~す」
【道具使用】
佐藤ノボル は お菓子 を使った。
おいしいお菓子だ
夜勤を切り上げて最後にドカ食いでもしてやろうとやってきたならば。
「え、お菓子パーティしてる……」
既にドカ食い人間がいるね。
【道具使用】
佐藤ノボル は ご当地ポテトチップス を使った。
おかず系っぽい味だ……
【道具使用】
佐藤ノボル は 栄養バー を使った。
お腹は膨れるが、おいしくない……
【道具使用】
佐藤ノボル は お菓子 を使った。
おいしいお菓子だ
【道具使用】
佐藤ノボル は お菓子 を使った。
おいしいお菓子だ
……気付いたら ……
「おい……………」
「いない 人が………………」
「………」
「深夜の一人菓子会を開催してやるから覚悟しろよ……………」
誰に言うでもなく……
「ン!りょ~」
「おやすみ~」
遠出してバイト来てる人もいるかもだしな。
帰るまでがバイトだよ。のんび~り手ェ振った。
「僕も最後のバイト行こ~っと」
立ち上がる。手荷物をまとめてこれもどこかへと。
「よろしく〜。
此処みたいなヤバそうな高額バイトとかしてそうだからさ。
まあ見かけたら分かると思うよ。
目付き悪いけど金に飛び付くからちょろいし」
言った後欠伸して。
「俺はそろそろ寝ようかな〜。
明日もあるし皆も程々にね」
「オ~」
中々に謎めいた話に感嘆した。
当人からしたら感嘆するもんではないだろうが。
「小桜さんね~。僕は八木」
「とりあえずその……霊梅さん?万が一見かけることあったら、探してたよ~って伝えとくワ」
「めっちゃ聞いてくるじゃん」
まあ良いけど。
「いや突然行方不明になったから。
死んだって感じにしちゃ変だったからね。
だから探してるの」
逆に言えばそれだけなのだが。
腑に落ちない事ってあるよね。
「あ、俺は小桜彼岸ね。
探してる奴は霊梅千両って奴」
「あ~ね?」
金にがめついから高額バイトにいるかもしれないという目論見なんだなあ。
「その人探してどうするん?」
「金貸してるとか?じゃないか流石に」
デケー人が真顔になっていても、不躾なガキだから怖気付いたりしなかった。
どんどん聞いていこうね。
「たっけえ学費払ってんだから使わないと損だろうが」
確かに勉強頑張るようなたちではないのだが、大金を注ぎ込んだことによりケチの部分が勝ちつつある。
「その顔で勉強?」
柴に対してややド失礼な偏見が出ています。
強面が勉強に勤しむワケない(失礼)
院生の念、キャッチならず―――
「そっか、じゃあ此処には居ないのかなあ」
アテが外れたな。
「あー、友達。男だよ。
身長はウヅカくらいかな。
派手な見た目だけどめちゃくちゃ金にがめついから見かけたら目立つと思う」
曰く、小銭が落ちる音に反応するのだとか。