ホームB
ホームの一つ。
3・4番のりばがある。
誰もいないであろうホームをぶらり。
今回も見つからなかったなぁ、と残念に思う気持ちと
いろんな人に出会えて、現象を見て、楽しかったなぁという気持ちと。
……今回は楽しかった、でいいかな?
ね?君も収穫あったでしょ?
微かな、反応
そのまま、帰ってゆくのかも…
日常へ
ぼうっとホームの先を見ている。
ぼんやりと物思いに耽ることが増えたと思う。
これは自認でしかないけれど。
「授業中もぼやっとしてたら……怒られるんすかね」
どうでもいい問い掛け一つ、空中に。
返事は無い。大丈夫、わたしは正常です。
「最悪お金があれば大丈夫かも」
「わたし結構テキトーな方ですし」
ホームの適当な席に腰掛ける。
「帰ったらまた勉強っすね」
「くだらねェ~……………」
使い道が限られすぎています。
結局返却しなきゃならん理由も分からないままだ。
隠れた裏の理由はなさそ。元が馬鹿高いとか?
【道具使用】
八木 佐槻 は 通信用端末(貸出) を使った。
なにもでなかった。
う〜ん。
「ただ、メリーさんとは果たして」
「うん、……」
独り言はやはり独り言以上にも以下にもならず、
ここに指向性を伴うなら矛盾を孕んでしまう。
これはまあ、余韻の様な物でしょう。
「成程」
俺は俺、単なるフリーターの縁出 衛であり、
これまたその領分を跨いだりはしません。
なんで、あ〜、やっぱ、違ったなあって。
喉元を過ぎた今更に思うんですよね。
「持ち主の元に段々迫り来るメリーさんは、しかし、」
「肝心のオチに関しては非常にまちまちですね」
「余白とも言い換えられる」
「まあ、俺は好かないですが」
ところで、
「メリーさんの電話と呼ばれる古い都市伝説がありますね」
「類似品で言えば十三階のエレベーターとかかな」
「邪視に猛スピードは亜種に寄っていますが」
「不気味の谷現象がある様に、人間は人間に近い物に本能的な恐怖を覚える」
「メリーさんもその根源的な恐怖の派生とも呼べる怪異かも知れません」
「捨てた事による罪悪感やらで人形の恨みを買ったと思い込んでしまう」
「付喪神的思想が入り交じっているのは、和製都市伝説だからなのかも」
「俺は他よりも許容範囲が広いのかも知れません」
「それか最初から正気と言える状態にないのかも」
「疲弊は目立ちますが、何やら見えはしますが」
トイカメラのシャッターを切る。
誰も居ないホームが映り込む。
「しかし、こういうもんかと腑に落ちている」
「居ないと切り捨てるのはやはり、難いのです」
>>14506
「………………」
「あぁ、……悪いな……」
「お前も…、大変だろうに」
確証がある訳じゃないけど、なんとなくそう思ったから
さて、それはそれとし、ベンチへと向かうのだろう。
>>14496
「ナツだよ~」
なんだ、どっちも誰が誰だがわからなかったのか。お互い様だな。
「無理かぁ」
「じゃあ、まぁ……そこのベンチまで」
ホームなら座るところの一つや二つあるだろう。それを指差す。
>>14494
「…………、」
「あぁ、ナツ…か……」
ナツだったか、その海みたいな匂いで気がつけた。
声は随分、遠くに聞こえるけど
「…、広場」
「いや、いや……………」
「人の多いところは……、無理だ」
いつにもなく、弱々しい声。
震えているような、絞り出されたような。
>>14491
「そうだね、間違ってる。正常なんかじゃない。」
ラハティさんだったか。声でようやく気付いた。
幻聴でも聞いてるのかな。間違ってるな。
「広場でいい?」
そこまでは手を引くつもり。
>>14488
「……、正常じゃ、ねぇよ……ッ」
そう言いながら、藁にもすがる思いでそちらの手(袖)を掴む。
食べる量も減って、いつの間にか細くなった腕。
聞こえる言葉はいつしか狂ってしまったが
その目はまだ、たしかに前を見ている。
>>14487
返事がないな。誰だろう。誰であってもどうでもいい。
「立てる?」
袖で隠されたままの手を、貴方の目の前に差し伸べる。
>>14485
「……………………」
返事は無い
だけど、微かな息の音と
立ち上がろうとしているのがわかるだろうか
おぼつかない手元で、なんとか地面に支えをつけて
なんとか、立ち上がろうと。
>>14463
足音と業務用懐中電灯の強い明かり。
何故かここに来ないといけないと思った。
「生きてる?」
倒れているのはわかる。誰かまではわからないけど。
「あー、はははははっ!」
「俺ももう、ダメそうだな?」
フラ、バタン
唐突に電気のスイッチが切れたみたいに
倒れた
微かな息
まだ動いている心臓
まだ、かろうじて生きている
「はぁ、ッ……、
はぁ…………、っ」
「正常?、普通?、なれてるの?」
フラフラと、『未使用区画』から歩いてきた
ほんとうに?
……歩いてきた、はず。
何を、誰が…?なんて
言葉?ダメだ
ここはどこだ
「どこだ、ここ……?」
「なんとか、言ってくれ」
「俺は……、正常で…、いいんだよな」
ふと過去の出来事が頭を過ぎって足を止める
「もう、後悔しても戻って来ないのに……」
少しだけ、どこかに座って休む
落ち着けば また散歩を再開するだろう
「………」
見えるだけで、
いるかも分からない存在に願うだけ無駄なのに、
ついに俺も頭がおかしくなってきたんだろうか。
「はぁ……」
ホームに少しだけ腰をおろし、人が来なければひっそりと…またどこかに姿を消しただろう。
あぁ、見ている。
何かがこちらを見ている気がする。
ついに、俺にも見える様になってきたんだ。
いつかに、見ない方がいいって…言ったっけ。
…誰にだっただろう。
もう、化け物でもなんでもいい。
助けてほしい。
この世で1番大切な存在を、人質に取られて金を搾取されるだけのこの哀れな人生を終わらせて欲しい。
そして出来れば、赦されるなら、
自らの手で御礼参りを。
「……」
疲れた。
「…疲れたよ。」
でも、俺には金がなくちゃ大切な存在を守れやしない。
頼れる先も後ろ盾もない。
俺にもっと金があれば…
あんな実家さえ、なければ。
「豆次郎…」
俺、弱いよ。
独りでは何もできやしない。
1人。
ホームで何をということもなく、佇み、空間を眺めている。
あれから、唯只管に誰とも話さずに業務だけをこなし続けた。
それでも、それでも一向に…金は貯まらない。
なんだか、とても…
全てに疲れてしまった。
ふと、自身のロケットペンダントを開け…動きを止める。
【道具使用】
真白こころ は 簡易トランシーバー を使った。
ざざ、ざざ……
電車を待っている。
嘘。
電車なんて来ない。
薄暗いであろうホームの上。
ひとりぽつんと白い影。
ストレスで真っ白に抜け落ちた髪は靡かない。
感情が抜け落ちた顔をしている彼女は幽霊か。
否、
まだ生を持つ人間だ。
…
トランシーバーに口を近づけた。