従業員用ラウンジ
ホテルだったものを再利用した宿舎の5F。
売店や休憩スペースがある
「怖~」
生々しいぶん怖さもひとしおといったところか。
信じちゃいない幽霊よりかよっぽど怖いだろ。
「もう今後はやめとこ」
稼ぐだけ稼いでさっさと縁を切ろう。もう来ないからね~。
「ちょっとここにこの縦長のをさ……」
乗せリ……。
待ってください、秒数末尾90って存在しなくてワロタだ。
任意でタワーを破壊しろ。
「何やってるんだろ……」
お供物、にしては妙に積み上げられていってるな…。
袋菓子を売店で買い、タワーチャレンジに参加します。
おもしろそうだったので。
「そこのパーカーのも来てなさそう」
タワーバトル仲間の様子を見て呟いた。
「あと感染症とかね」
「労災込みっしょ~……この時給は」
現実的な話を更に上乗せ。
信じていない同士、畏怖の空気感とは無縁かもしれません。
秒数末尾が90以上で崩れたりするのかも。(任意自由形タワー)
尚、本人が起きたら即崩れるものとします。
置き場に悩み中……。
「もしかして幻覚・幻聴とかの話か……?」
「巡回ルートにヤバいガスとか漂ってるんじゃないだろな」
だとしたらやべえバイトすぎる。御社の仕事はカスや。
「労災おりんのかなァ……」
おばけを信じていない(頑な)のでなんとか科学的に理解しようとしている。
「ン?」
「いや、もっとこう」
「病気の資料みたいな……?」
大してまともに読んでいないのか説明がふんわりとしていた。
「皆に配られてるじゃねェ~のかよ」
「送り間違いだワ、絶対」
具体的な中身の話はせずにまた一段と積んでいく。
いちいち往復するのもだるいしもうタワーの真隣に座って乗せていくか……。
「お知らせ?」
来てないが……みたいな顔してる。来てないらしい。
「立ち入り禁止区域の話じゃなくて…?」
人によって来たり来なかったりするやつ? みたいなことを言ってる。その通りなのだが。
「ふぅん。ならいいけど」
人間が出来ているタイプじゃないので特段心配はしなかった。
なんともないなら尚更。
「変なお知らせ貰ってさ~。どーなん?って思っただけなんだよね」
「きわめてすこぶる正常ですよ、お陰様でね」
ほんとかな。みたところ正常っぽくはある。
「はいはい、人間には優しくしましょうね」
「ンギギギギ……」
「なんすか、喧嘩のつもり?」
「今度ガチで殴る」
余裕見せられてプンプンですよ。
洒落にならね~発言も出ます。
「年齢気にしてるんだ……」
年齢をネタにしておちょくっているからではなかろうか。
「前みたいに“柴さ〜ん♡”ってかわいく懐いたふりしてもいいよ」
媚びても得はない。