従業員用ラウンジ
ホテルだったものを再利用した宿舎の5F。
売店や休憩スペースがある
「チュンちゃんも知ってる人だな〜」
だって誰にも言ってなかったもん。
さらっとしたお知らせ。
「彼ピに泣かされたらアタシに相談すんだよ、チュンちゃん」
「乗り込みに行くから」
親友を泣かせる男は許しませんので…。
「あっ彼女できたんだ。よかったね?」
めでたしめでたしかも。
そして、他の方からも彼氏彼女うんぬんの声が聞こえる。
もしかして恋人出来た人たち、多かったのかも。
「……吊り橋効果……?」
「えっ、アッキーも!?
そうなんだ、おめでとう!」
わ、それは初耳!
どんな人かな…親友が選んだんだからきっといい人だよね
女子力は…はい、そうだね!
「実はアタシもね〜、彼ピできたんだ〜」
「そかそか、よかったねぇ」
ニッコニコ。
余計に女子力磨かないといけなくなりましたね。
「そっ、うん、はい…」
急に飛んできた言葉に、恥ずかしそうにしていたけれど
否定は全くなかったのでそういう事だろう
「ご飯は得意だからね。任せておいてよ。」
実は調理師専門学校に通ってまして…
「…………確かに…… 不要不急のドカ食いだった……???」
まあやってしまったものはやってしまったものだ。
「………… じゃあ俺もあっちの手段を取るか……」
虚しくないかという言葉には、
ここでの購入品のレシートや、別にここのものでもないレシートを
ゴミ箱に散らして捨てていっていた。
これも虚しくない?意味ある?
「え?」
「ううん、オレには勿体ないくらいの彼女ができたよ。」
ニコっと顔を綻ばせ。
「流石にご飯を作ってくれるみたいな約束はしてないけど。」
「ねっ」
そう声をかける。
「ナキさん、お久しぶり。
元気そうだね、そっちも。」
「ミズキさんは、ご飯か…偶になんか作って持っていこうか。
好きなものと苦手なもの、後で連絡ちょうだい。」
しれっとそんな言葉を真に受けている
「電池もったいない……」
「というか仕返しにしては小さすぎて、かえって虚しくなりません?」
端で見ていた人間はそんな感想を抱いた。
「高城くんはいい女の子捕まえられなかったの?
お料理つくってくれる彼女できるといいね」
他人事感のすごい物言いも出た。
「そうなんだよね、薬なんて無駄な経費つかうことないって言ってたから。
それはそうかって思っちゃったよね」
「……それなら昨日あんなにドカ食いしなくてもよかったね?」
ゆっくり回復待ちゃよかったのかも。
「やっほ〜。
なんかめっちゃ集まってるじゃん。
まあもうちょっとしたら退去時間だもんね〜」
大量の弁当ガラやお菓子のゴミを持って来た。
「先に言えーッ 先に言えーッ 先に言えーッッッ」
カチカチカチカチーーーッ(はげしい)
「へー…… 俺もちゃんと飯を食ってれば
いつか目ん玉マン共からおさらば出来る……
ってのが保証されたワケか。安心だね……。」
いっそ懐中電灯の電池使い切る仕返しでもしてやろうかな。
みみっちい。
「まだそんくらいですんでよかったとも言えるけどね〜。」
「まあしばらくは健康に過ごそうかな〜。
ご飯とか作ってくれる女の子とか居たらもっと治り良くなったりして〜?」
一生ウザいこいつ。
>>18490
「うん、じゃんじゃん呼ぶよ。
親友だもんね。こちらこそよろしく。」
えへへ、って照れ臭そうに笑って
撤収まで、じゃれ合ってるんだろう
「最後の最後でこういうの出してきて文句言わせないの、ほんっとーにずるい……」
真似して弱懐中電灯アタックしとこ。カチカチカチ……。
「視線はまだあるの?じゃあお大事にかも」
「……ここのご飯に薬が入ってるとかじゃないらしいから、ここから出た後もご飯食べてよく寝てたらちょっとずつよくなるんだろうしね」
>>18478
「アタシ達親友だもん〜」
もっと仲良くなれた気がして、嬉しい。
「うん、じゃんじゃん呼んでね!」
これからも宜しくね、なんて。
「目も見えるし耳も聞こえるよ。問題ない。
……なんか視線が今はあるかな。なんだろうな。」
目立った後遺症は今のところそんくらい。
「すずめちゃーん!
ホラ!オレもうバッチリ回復!」
「これが20万とか10万とかのレベルまで引かれてたら団結抗議も手だったんだろうけどな」
「既に帰ってく者もでちまってる以上……」
「俺達は悔しさを紛らわすかのように売店に光を照射するしかないんだ……」
カチカチカチカチカチ