商業通路(西)
改札外西側。
主にチェーン店やレストラン・カフェなどが多い。
営業時間外の為、殆どのお店は閉まっている。
「どうして視線を感じている方が一定数いるんですかね?」
「実際、わたしたちを監視している何かがいたりするものなんでしょうか?」
言いつつ辺りをきょろきょろ。
それにしても、やっぱり視界がちょっとおかしいなぁ。
【道具使用】
深森萌美 は 飲み物 を使った。
のみものを飲んだ
「気のせい、ですよきっと……」
視界の端で誰かが見ているような気配は、する。
だけどそれは怖いからそう思うだけ。
「だから大丈夫、……大丈夫、ですよね?」
ふと。
そう言えば、己を見つめ続ける瞳は、写真に写るんだろうか、と。
気になったのが、いけなかったのか。
震える手でレンズを向けシャッターを切ったのが、宜しくなかったのか。
「……」
結果。何も写っちゃない。正常な天井と壁ばかり。
吐き出された結果に少しばかり、安堵するような心地があって──
「あ」
四方八方から刺さる視線に、顔を青くした。
「見られてるんだよ!!!!!!」
「全員、僕も、おまえも、みんなも、」
「みら」「みられ」
「あうぅ………」
落ち着けと言われて落ち着けるもんではない。
それはそうとして実際26歳男性の錯乱なので見苦しいかも
トイカメラ片手の巡回。
誰かの報告メモ。地図にない道。……何故か宙に浮かぶ、虹色に光る首輪。
其れ等を撮影し、証拠としておさめてゆく。
幾らかのものはそもそもレンズ越し、見えなくなってしまったが……そういうものだ、と恐怖を呑み込んでシャッターを切った。
「おーおー、落ち着け落ち着け」
「男の錯乱は見苦しいぞ」
男女で露骨に差をつけてくる。
「今んとこ何かしてくるわけでもないし大丈夫だよ」
「みられてるんだ、みんな」
「みんなみんな見られて!!!!」
「め、めが」
「目がそこらじゅうにいまもずっとずっとずっとずっと」
錯乱
「ま、大丈夫っしょ!」
「怖くなったかわいこちゃんはオレのところにおいで、なぐさめてあげるからさ」
たくましすぎる。しかも女子限定。図太い。
「忘れないうちに報告書、作らないとですね」
書いてるうちに思い出して怖くなっちゃいそう。
少し憂鬱になってきた慣れる気がしないなぁ。
「あ、おつかれさまです」
「…大丈夫、ですか?」
続々仕事終わりの人がやってくる。
不安そうに様子を見ていたかも。
「あらら」
このように。
「大丈夫ですか? 何もないですよー」
天井とか壁とか、至る所に黒々光る瞳とか。
そういうのはね、無いんですよ。
なんかここのみんなナンパ師に対して優しくない?大丈夫?
「おお、おつかれ~。
指~? どしたの、なんかへんなところに生えてたりした?」
ヘンなもの見えちゃったのかな。