中央入口前広場
中央入口前の広いスペース。
入口は施錠済み。
「ここだと無料でマンチできる……ってコト……!?」
アホの気づき。できてねえよ。
「やーさっきまでよくわからんうちにバッドキメちゃったけど治ったしオッケー」
「やっぱバッドにはドカ食いだネ!」
「The kiss of death!!!」
走っても追いつけないと思ったのか、
辞書をぶん投げた
投げたとて当たらぬでしょう…………
「いっぱい食べる君が好き…♡…とか、言うじゃないか…♡大丈夫大丈夫…♡」
何が大丈夫なのか。その前に何か大丈夫じゃないことがあったか?
「何の話でしたっけ?ラハくんがさっき捨て子を作ったんですよお~」
トランシーバーのこと。
「ウワーッッッ!!!!!怪奇グニャグニャマンチ女!!!!!!!」
「そんなドカ食いして何キメてきたんですか、吐きますよ?」
脅威! チャットのタイムラインを荒らす勢いでお菓子を猛然と食べ始め、缶ジュースも三本飲んだ。
バーリバリバリムーシャムシャムシャムシャ。
「プヒェー」
変な声。
【道具使用】
加藤紗良 は 飲み物 を使った。
のみものを飲んだ
【道具使用】
加藤紗良 は お菓子 を使った。
おいしいお菓子だ
【道具使用】
加藤紗良 は 飲み物 を使った。
のみものを飲んだ
【道具使用】
加藤紗良 は 飲み物 を使った。
のみものを飲んだ
【道具使用】
加藤紗良 は お菓子 を使った。
おいしいお菓子だ
【道具使用】
加藤紗良 は お菓子 を使った。
おいしいお菓子だ
「……???また何の話ですか?」
カスて。
スマートフォンを仕舞い込んで、かわりにトイカメラを取り出した。今日の巡回もこれを持っていこうか。
「いってらっしゃいです~」
「え?むしろ外国籍でもできるんですかこのバ」
「■■街のご近所さんの集まり~ってわけじゃなさそ~ですケド」
「そんな遠くから出稼ぎに来たってわけでもなさそ~ですよね」
「……っと。すいません。お疲れ様です」
はたと顔を上げる。会釈。
メッセージのやりとりに夢中になっていたようだ。
ベンチに腰掛けると、また液晶に目を落とした。
「インナーカラーのせんぱいもお疲れ様で~す」
「わ!歩きスマホ!危ないですよう。
わたしのはたま~に圏外になるんですよね~。
もうしばらくツブ禁です~、日課のウォー ボン……ボボン……もしてないですよ」
目に見えたものに対してべらべら喋ってるだけ。
「視線がまぶし~。やっぱり左目しかないですねえ」