中央入口前広場
中央入口前の広いスペース。
入口は施錠済み。
「行ってらっしゃ〜いw」
「いや〜最初だから諦めたらダメだよぉ〜w 使っていこう、言葉の暴力」
「雑魚とか馬鹿でもいいんだよぉ〜w ほ〜らざぁこ♡ざぁこ♡」
>>6566
「家、ですか?100万円で……?」
家を……。違法建築DIYにしたって普通に予算オーバーしそうだなあ。
「お菓子なら、確かにたくさん買えるかも……」
ばあちゃん。成る程。
「おばあさま、見つかるといいですね」
当たり障りのない言葉。続く安請け合いに、頑張りましょうね、なんて苦笑を返した。
「おばあさまと別々で暮らしていらっしゃる……ということは、一人暮らしを?」
「はいはい!イオ、13番!言葉の暴力いきま~す♡」
「ざこ♡ざこのざこ暴力♡よわよわアタック♡排水溝が髪でぐちゃぐちゃ♡ハゲのロン毛♡食う寝るところに住むところ♡逮捕逮捕逮捕の囚人マンの蹂躙会♡囚人マンの蹂躙会の法規コピーの"法ここな"の長助♡」
「言葉の暴力はさっきみたいな〜…小さい♡とかぁ〜♡ありきたりなのだと頭悪そう♡とかの言葉のナイフのことを〜♡ひとまとめにした、感じですね…♡」
具体的なのかそうでないのか分からない説明を添えて。
「巡回いってら~(二回目)」
「言葉の暴力はあれだよ、チクチク言葉ってやつ」
「さっきあたしがやった」
自覚してんじゃねぇか……
「お気を付けて」
己ももう少ししたら、行くとしよう。
父親と連絡を取るうち、すこし落ち着いた。
相変わらず、そこかしこにこびりつく目は消えないけれども。
「言葉の暴力を物理的に勘違いすることって……あるんですね……」
手元の辞書を引いてみては……と思ったが、そもそも何の辞書なんだろう。
「サトーも行くんですか?……ふうん、いってらっしゃいですよ」
ついてってやろうか、と考えるも、今日の分の仕事は終わりだ。
何より、これ以上狂ってどうなるかも読めない。
大人しく見送るのだろう。
>>6547
「デカい家買う!」
「そんでー、お菓子ぜんぶ買って~。
んー、ばーちゃん探していっしょに住みたいな~」
「ばーちゃん好きだし」
つらつらとそんなことを言った。
「生活かー」
生活は聞き取れたらしい。
「ビンボーはたいへんだよなー。がんばろーな!
あたし強いから困ったら助けたげるよ!!」
超安請け合いしている。
「流動する言葉と固形化した言葉って、水と氷くらいちがくて……」
「……うん、いってらっしゃいませ~」
何事も起きなければ変に騒がしいここよりはマシかな。どうなんだろうね。
「ええ?今の時点で一瞬ならそのうち慣れますよう」
「その、気晴らしに。巡回…行ってきます」
大きく矛盾した事を言っている気はする。けれども。
言葉が上手く回らない。言ってしまった。巡回、しないと、いけない。行きたくは無いのに。
と、ふらり…とした調子で、この場を離れて改札の方向へ