コンコース(東)
改札内広場の東側。
椅子がたくさんある待機所などがある。
ホームへの登り階段・エスカレーターもある
「うーん?」
時々、トイカメラのシャッターを切り。
写されたたものを確認して、首を傾げる。
「なんか変なんですよねぇ」
「やっぱ安いカメラだから?それとも単純に、わたしの撮影が下手だからでしょうか?」
「……いや、何も無いのが一番なのに何言ってるんだろう俺」
待機所の椅子に座って独りごちる。
見回り先に何か異常が有った方が報告する内容ができて特別支給金が出るので得はする。
でも商業通路で起きるような怪奇現象に積極的に遭遇したいわけじゃない。
それなのに、どこか物足りないと感じてしまうのは何故だろう。
「やっぱ改札内は大したことなさそうだな」
本日二度目の見回り中。
妙な出来事と言えば一瞬だけ腐臭みたいなのが漂ってきたことくらいか。
それも商業通路の方での出来事と己に付き纏い続けている無数の目玉に比べれば些細なものだ。
「……あ、そうか。これも異常か」
「やっべ~気付くの遅くなっちゃった!報告行かなくちゃ……」
そういって改札内広場を去っていく……
「……あーんまり」
「機能してる感じはないですねえ」
ぽち、ぽち。
玩具みたいなトランシーバーを弄る。
窓の外には大きな顔。
窓?
叩き割れば出られるかな、出たら。
「……はぁー……」
今日の分の仕事は終わり。
ここからは帰り道だ。
【道具使用】
鴉羽イオ は 簡易トランシーバー を使った。
ざざ、ざざ……
「……とりあえずこのくらいか」
改札内の見回りを一通りしてきた。
今回は特に妙な現象には遭遇しなかったし、あれは西の方だろうか。
賑わってる人達の気配がしたおかげで安心した。
「このまま何も無けりゃいいんだがな。な?」
自分に付き纏っている無数の目玉に話しかけ、ふっと笑う。
それから改札内を再び見回した後、この場から去って行くだろう。
「…………」
写ったかな、そっちの方が気になってくる。
カメラに写るならマジの現実だ。
結論は出さないことにしよう、報告が仕事なんだし。
「今後も場所増えるんすかね〜……」
「あめ達が頑張って探してんのって、"何"なんでしょうね」
仕事中独り言が増えるタイプを発揮。
待機所の大きなガラスに向かってカメラを構える。
トイカメラの安いスイッチ音。
「あっ」
今何か映ったような。何も無かったような。
歩く、歩く、歩く。
時々止まってカメラを構える。
異常無し、何もないと思う。
……多分。
「異常、異変は報告って言ってたっすけど、常に何かおかしかったら普通っぽい状態が逆に異変な気がしてきちゃうんすよね……」