コンコース(南)
改札内広場の南側。
主にホームへの登り階段・エスカレーターがあるが、コンビニもある。
閉まっているが。
「アソンデナイヨー」
ああ、存在意義を見失っている……可哀想に…………
「間戸さんの零感っぷりが気になってるのは本当だって〜」
要る要る、ウンウン。
「洞木さんが俺で遊んでる!」
「東谷さんはトランシーバーかカメラ持ってるんじゃないんですか?」
「じゃあ別に要らなくないですか? 俺……」
「まあ、逆に面白そうか」
「零感なとこ、実際この目で見たことあるわけじゃないしねー」
意地悪はこの辺にしときましょうね。
どうせ一人で行っても見逃すなら、ね。トランシーバーがあるだけ寧ろいいかも。
「あ、東谷さんも来る?」
別にそれでも構わない。そう言ったのは自分だし。
「いやいや間戸さんは必要だよ、トランシーバーのために」
まどっちは東谷より何も出来ない男である。
トランシーバー持ってるくらいですね。はい。
「遭遇率に関しては正直
誰と行っても上がるので……」
「え~~??まどっちの幽霊遭遇率上がるかもよ~?」
「でも別にアタシじゃなくても良いしさ。もっと適任いるかもだし」
特に何も出来ない女ですよって。
「ああいえ、父は流石に来てはいないですよ??」
「このバイトが終わったら、持って帰って聞いてみようかなと……」
いやでもなあ。急にトランシーバー持って帰ったら流石に不審か……?
「見逃しは減るだろうし、誰かと回るのは全然アリだけどねー」
「相手が間戸さんだとそうはいかないんだよね……」
「人が多い方がいいのはそう。行くならせめて普通の人が一人は欲しい」
「そういえば誰かと一緒に来た人の話って聞かないなー」
友達ならともかく、お父さん……??
「気付かれない異常側が可哀想かなって」
その可能性がね。ありますからね。
「同行するなら人多い方が良くない?」
自分も行きたいなって思ったけど。
邪魔になるのもあれかと考えたので口に出すのはやめておいた。
「うーん、父さんに聞いてみようかな」
今度。トランシーバー、使えるかは分かんないけども……。
「っと。そろそろ、広場の方に戻らないと」
「身長を」
身長を。
「現実でトランシーバーを持てる機会ってそうないからなぁ」
「ちょっと遊んでみたくはあるかも」
割とお仕事選びますもんね。
とか思ってたらお誘いが。
「貸し借りアリなんだ?」
「え〜、う〜〜ん……」
「俺と間戸さんだけで回って大丈夫か……?」
理性と童心が戦っている……
「報告が増えればそれだけ臨時収入も貰えますから」
「あっ、気になるなら洞木さん俺と行ってみます?」
「トランシーバー貸せますよ」
そういう風に借り歩くのもアリかも。
この男はそうしてます。