コンコース(南)
改札内広場の南側。
主にホームへの登り階段・エスカレーターがあるが、コンビニもある。
閉まっているが。
「……おお、急に賑やかになってちょっと安心したぜ」
さっきまで何せ、変な顔が見えたり気がしたり、
明らかに何か這いずっている音がしていたものだから、
余計に。
「あんたらも巡回か?」
「あー、道具を買えるだけのお金はないなあ」
「やっぱり数稼げてないっぽいな〜」
見逃し聞き逃し多発男。
毎日その日のご飯を買えるぐらいの収入です。
「よくある異常ランキング殿堂入りだよねー」
目、見たことないなあ。
──はっ!
ウヅカの方を見た。
うーん、大きい男が増えてしまった。
小さい方じゃない筈なのに、
何故か1番小さくなってしまってる……。
「俺はあんまりー」
怪奇現象に一切合切遭わない男。
報告書が基本真っ白なのだ。
「うん、ここに目は無いですよー」
「良く皆視線がとか言うけど」
「驚かす事と脅す事と怒る事の意図がない大きな声なら、まあ」
元気がいい範疇かな。
「みんなカメラ持ってて羨ましいから、この報告書提出したら買うつもり」
「ぼちぼちかな〜」
「他の人の具体的な数字を知らないからあんまりわかんないけど」
みんなどのくらい報告して、どのくらい資金を得ているものなんだろうな。
「いっぱいいましたー!」
元気な声いっぱい。
人が見えると少し近くに来ます。
「うーん、カメラも使ってみましたが中々いい味が出ませんね〜〜皆さんお仕事の調子はどうですか?」
カメラをあっちこっちに向けながら。
「現代社会で生きてるんですけど……」
そんなふうに見えるんですか?
ショックかも……(妥当)
「いっぱいの目はありませんよー?」
「何か賑やかになりましたね」
「間戸さんってなんか、こう」
「現代社会で生きてて大丈夫なのかな……」
「なぁんか危なっかしいなあ」
注意散漫野郎に言われたくはないかもですけど……
良い、か悪いかは、どうだろう。良くはないんじゃないだろうか。
急に賑やかになってきたなあと、お疲れ様〜をゆるゆる投げかけているかな。
「……大マジで、なんか嫌な気配しねえんだよなあ」
そんなことを言いながら、わざとらしく大きく音を立てて歩く男ありけり。
周囲を見渡しながら、人の気配にちょっと安堵するでしょう。
「ん?お、こんばんわー!
いっぱいな、目が見えるから、あっち向いてホイしてたんだ!
でも向かないからさー、"真っ直ぐ"を指差すならどうしたいいと思う?」
自分の方?と自分を指差す。
疲れてるのかな…?
蹌踉めいて、足を引っ掛けて、転びそうな所を壁に当たって。
それで正気に戻って、壁を背に凭れる。
「〜~~っっ
はあ………………………」
「何で俺が洞木さんに悪意を持たなきゃいけないんですか……?」
この場合の正直って良いんだか悪いんだかって感じがしません?
不快じゃないなら良い、のかなあ。
「?」「あれ、むぎさん何してるんですか?」