従業員用宿舎1F
ホテルだったものを再利用した宿舎の1F。
ソファなどが幾らか置かれている。
外への出入口は施錠済み。
>>17269
「どうして」
触られた手は冷たいな。
お母さんの手はこんなに冷たかったっけ。
触れたのは一瞬だけのことが多いけど。
わかってる。
「そんなこと」
「まだ、足りないですか」
「もっと頑張れば、笑ってくれますか」
「もう怒らないでくれますか」
悲しい言葉を並べてる。
お金を出して押し付けようともする。
「…最後の業務終わりーお疲れちゃーん」
努めて平常運転っぽくみせている
「ところで、マジで猫耳生えてる可能性が出てきてウケるんだけど。どうしよ。」
雇用主からの通達を見て笑ってる。
>>17252
「……俺は」
残酷なことだ。それは、自分がよくわかっている。でも
「俺は、あなたのお母さんじゃありませんよ、愛歌さん」
手をさする。優しく。自分の身体は冷え切ってるせいで、たいしてあったかくなりそうもない。
「愛歌さん……」
呼ぶことしかできない。何を言えば良いかわからない
>>17144
「…………………」
手を繋がれる。
のっそり起きて、虚の目であなたを見つめてる。
「おかぁ、さん」
「アタシ、頑張ったんです」
ぎゅっと握り返して。
まだあなたの顔はわからない。
「大丈夫だって願うしかないな……」
今、この瞬間にも“向こう側”へ行ってしまっている人達が居るかもしれない。
壊れてるかもしれない。それでも、祈るしかない。
「...皆、大丈夫かな」
自分たちはもう終わった気だが
皆はまだ、苦しんでるかも知れない
「みんな、ぶじにかえってきますように。」
「………………」
こういう時、どうすれば良いのだろう。
してもらったことは多い癖に、何も出来ない、何も返せない。どうしたら、どうしたら……
「あ……」
静かに近づいて、その手を握ろうとするかもしれない。いやだったら拒否しても良い。
「そうやって弟の援助もするために働いてたんなら十分良い兄貴だろ」
「俺も見習いたいもんだな。ブラコン過ぎること以外は」
失礼ですよ!
「ラブカちゃん落ち着け」
「何が有ったかは知らないけど、この駅に君のお母さんは来ていない」
そう言っても、今の愛歌さんにわかってもらえるかどうか。
「だからこの仕事で報酬貰ったら借金返してまともに働いて弟を迎えに行くって決めてんだ」
「纐纈の兄ちゃんみたいに良い兄貴になってやるよ」
「お母さんはいます」
「いないと、いないと」
「アタシ一人で」
「だから」
「アタシが頑張らなきゃいけなくて…」
もっと頑張りますから。
ずっとずっと言い続けてる。
そのうちふらっとソファに倒れ横になる。
「纐纈の兄ちゃんのところもか。うちの両親も数年前に、な」
「だから俺が本当は弟の面倒見なくちゃいけなかったんだけど……」
「俺には養えるほどの経済力が無かったし、頼れる親戚も居なくってさ」
「だから養護施設に預けて離れ離れってワケ」
「輝のほうが一番話聞いてなかったわ。あの野郎…後でお兄ちゃんダイスキ!って言わせてやる。
覚悟しろよてるてる。オレの手のひらで踊っちまえ~」
多分逆。