従業員用宿舎1F
ホテルだったものを再利用した宿舎の1F。
ソファなどが幾らか置かれている。
外への出入口は施錠済み。
「ありがとうございます、その時は是非」
「コレットさんも、また会った時はよろしくお願いしますね」
そう言って邪魔にならないように退室。
「おう。ぜひまた会おうぜ!今度会ったらメシ奢るよ」
あっ!また浪費癖か出かかってる!
「帰ったらやる事山積みだぜ」
でも、そんな日常も今は愛おしい
「やった」
小さくガッツポーズ
「えへへ嬉しいです!トウノボさん、ありがとうございます……!また会いましょうね!」
「他の人にも聞いてみようかな……」
ワタヌキさんを見送ると
「おう、いいとも。あっ、俺今スマホの通信停められてるけど帰ったらすぐ料金払うから」
そう言いながらメアドとかSNSのIDとか色々をケイくんに教えたかな
「た、大金だ……!」
給料明細を見て。
「あ、そうだ。皆さんにお願いがあって……」
そわ、そわ……
「あの、良ければなんですけど、連絡先とか聞いてもいいですか……?俺今スマホないんですけど、絶対買うんで……」
勿論嫌だったら拒否したり無視しても大丈夫
「おう。お疲れさん」
「ラブカちゃん、落ち着いたみたいだな」
ケイくんのおかげかな。また明るい顔が見れて良かった。貴方も無事帰れそうで安心。
「仮に向こうからオファーが来ても断るわ……」
標準維持代行社の仕事はもうこりごりだぁ~
「なんだかだまされた気分です……まあ、それでも大金なので、良いんですけどね」
苦笑。
ただ、労力に見合ったかといえば……。
息を吐いて、女は個室へと戻っていった。
荷物をまとめなければ。
「あ、皆さんお疲れ様です」
お弁当をもそもそ食べ……
「今日でお別れですね」
愛歌さんのことはなんとかなったぞの顔している
「そっかぁ。やっぱ皆そうなんだな」
「俺もいくらか引かれてたわ。それでも大金っちゃ大金なんだけど」
満額貰えなかったのは悔しいが、それでもまあこの金を持って生きて帰れるなら十分か
「あ。……お疲れ様です」
ぺこ。ようやっと、女は周囲に注意を払ったようだった。
会釈して、終わりましたね、と少しばかりぎこちない笑みを浮かべる。
「大分、お給料から色々引かれちゃいました」
「皆で明るく酒酌み交わしたいね、マジで」
未成年はもちろんジュースやお茶で。
「とりあえず標準維持代行社の仕事はもう二度と受けねぇ」
「サンキュー!これでいつでも連絡取れるな」
「皆でぱーっと飲もうぜ!」
SNSのIDとか色々交換した事でしょう
「此処で起きた出来事が出来事な分、強く生きれそうな気がするわ」
これから何が有っても此処で起きていた事に比べればきっとマシだろうからね
「お、もちろん!」
「そーいや言ってたな。打ち上げしよーぜ。やっと酒が飲める……!」
連絡先を渡す。
色々ありすぎて、そんな話をしていたのがもう遠い過去のようだ。
「見たくないもんもまあ照らし出してくれたけどな……」
こちらもそっと懐中電灯を処分
「あ、そういや暮沢さんの連絡先も聞いていいか?」
「打ち上げやりたいって言ってたろ?」
「今までありがとう、懐中電灯くん……」
頼りない光ではあったが、それでも役に立ってくれたのは事実。
一つ拝むとそっと処分の袋に入れた。
「そうだね。帰ろう。」
なんだか再開はとっても早そうだけど...
「...お見合いもやっちゃうか。」
あらゆる日程が先に!!