中央入口前広場
中央入口前の広いスペース。
入口は施錠済み。
「潰すな!千切るな!!!!」
「いいさ……俺は……(ズリ……ズリ……)そういうものだと理解している……」
「………(背を向ける)(足に力を入れる)」
「全身を覆う受賞タスキがいるっすね……」
?
「世界から個を感じ取れたらそれは……スピリチュアルっす」
「そしたらいよいよ人間も新たなる進化の時を迎えるのでしょう」
「人間が世界を従えることだって…!」
「実家には来ない。無念っす」
チッ。
「うっ ぐっ ウウッ」
「…………」
「そ…… そうだが???」
引くことより進むことを選んだ。
オオカミ少年の末路である。
「アーオマエタチハオレニビビッテタンダー ソウダゾー ドーダザマアミロー」
滅茶苦茶後退りしながら。
「おっしゃ〜w 全身で受賞しちゃうか〜w」
?
「ま〜そりゃそう。つまり【個】がある世界も養子に出来るんじゃね〜?w」
「だからではないと思うけどねぇ〜?行かないよぉ〜サングラスも俺も」
「視線がお前のせいなら僕は今日それにずっと振り回され続けてるんだぞ、何度も情けない姿を見せてさ」
「僕だって呼ばれたし視線が見えたんだぞ、なんなら鏡の前で後ろに影が見えたんだぞ。今はマシだけど」
「諸悪の根源名乗り出てるっすね」
「ノーベル賞は、あんたのもん」
「っしょ〜。グラサンもメガネも個人の所有物として特色あるんすから当然【個】がもたらされるわけっすよ」
「だから、実家に一緒にくるっすよ」
「……なんか変なこと聞いたかも、ここにおねえちゃんがいる訳ないし……」
「いつもダメって言ってるのに呼んだ人がいたのかなぁ」
「戻る人はお疲れ~」
「刷り込み成功しちゃったか〜w ノーベル賞モンな気がするけどね〜これ」
「いやまぁそれはそうだけど。個の定義的にはサングラスにも個は認められるべきだけど」
一瞬だけまともになった。去る人にはんじゃね〜と片手振り。
「………」
「俺の話でもビビってなかったヤツがビビってるのは腹立つな」
「視線は全部俺だし呼んだのも俺が裏声で呼んだ……」
カスみたいな捏造を試みている。