ホームC
ホームの一つ。
5・6番のりばがある。
「ソレはきっとまだ若者の範疇ですよお姉さん……
ちなみにアタシはもうすぐ27になります。」
丁度このバイトが終わる5日後が誕生日なのだ。
「俺から見りゃ皆若手だわ。」
実際そう思っている。だからこそ悪態をつくわけだが。
「ったくよぉ、はしゃぐ野郎もいればデリカシーもねぇ。最低な職場だな本当によ。」
じゃあこっちに来ちゃえば?
くすくすくす
ああ大丈夫ですよ、ご心配なく。と心配してくれた相方に軽く返事を返す。
さっきは光が直撃したからちょっと怯んだだけで、この程度なら大丈夫だ。きっと。
本音を言えば、今手元にある懐中電灯のスイッチを切ってしまいたいくらいだが。
「お疲れ様でーす。
……そこのアナタが何歳かは存じ上げませんが。
その見た目で中年を名乗られたら、多分自動的にアタシも中年に当てはめられることになるんだよなあ……」
なお彼女は現在26歳である。もうすぐ27になるが。
「はぁ??? 中年を名乗るなら50超えてからにしろ。」
「52の俺がクソ年寄りジジイみたく聞こえるじゃねーか馬鹿野郎。」
イガイガイガ。
「あ、すんません。」
注意が飛んできたので。
光が人の顔に直撃しないように、懐中電灯を足元だとかに向ける。
あと外見からして中年は無理があるでしょうよ……いや本当にそんな年齢いってるのか……?
とか考えながら、三空さんのことを見ているかもしれない。
「へへっ、くそったれの若者と申します〜」
「ここら辺は巡回一巡りしたっすからね」
だから仕事はある程度はおしまい。
若者でーす。
「懐中電灯が懐中電灯呼んでるっすね」
「俺から見りゃ誰だって若手だ畜生め。」
ケッ、と。悪態は止まらない。
新たに増えた懐中電灯の明かりには、うわ、と嫌そうな顔をした。
「なんでこんな眩しいんだよ、照らすな!!」
「うおっ、まぶし……」
隣を歩いているバディ、参上。
ちょっと光が直撃したりしたのかも。眩しそうに目を細めている。
眩しい……
それはそうと彼女も懐中電灯を持っているのだが。
「…くそったれの若手どもめ。何はしゃいでんだよ、仕事中だろ。」
悪態をつきつつ、光が落ち着けば、短くなったタバコを捨てて、新しいタバコに火をつけた。
もうあと二箱ぐらいしかないな…
「……っ!!」
突然の強い光。
――黄色の線の内側でお待ちください――
少し驚いたものの、おかげでちょっとだけ現実を見た。
「おいコラ、眩しいじゃねぇか畜生!!! その明り下ろしやがれ!!!」
懐中電灯が光っている方角へ、怒声を飛ばした。
「一巡りおしまい」
「うーん、なんもなかったっすね」
トランシーバーを振り回した。
なんもないことはないが。
何か大きな変化があるかと言われると、否。
【道具使用】
三空 凪 は 業務用懐中電灯 を使った。
強力な光が点灯した