中央入口前広場
中央入口前の広いスペース。
入口は施錠済み。
>>15866
「……だって、仕方ないじゃ…………」
「……弟?」
ああ、そういえばそんな話もしたな。似てない弟。血が半分しか繋がってないんだから似るはずがないし、性格は真逆だ。
「…………風雅は、弟は……明るくて陽気で、人に好かれる良いやつです。人に助けてもありがとうもごめんもちゃんと言えて……見た目も含めて俺とは全然、似てません」
「……風雅が、俺のこと必要なのかは……正直言って、わかんないです。けど、でも…………」
最後に話したあの日、あいつは俺を心配してくれていた様な気がする。
>>15867
「けど、僕から見えてるヤマダさんはそうなんですよ。不思議でしょう?だからこそ、覚えてられる訳ですから」
「ええ、本当に全く同じことを言われました、本当に…それで、そこから、僕からすれば……蹲ってた度に気にかけてくれてて…」
「それで……」
言葉が、出てこない様な、詰まるような。
……落ち着かせようとしているのに。自分が動揺して、泣きそうな気がして。
「早食い競争です!なんとスプーンの強度まで競技にかかわるエクストリームスポーツです……!」
「あとで溶けてから食べてもい〜ですよ」
>>15862
「良いとか正しいかどうかじゃなくて、選択肢というか、生き方を増やすと思えばいいよ」
「一つだけだと折れた時に苦しいからさ」「じゃ、そういう事で、ね」
正常の条件を曖昧にしてさ。
>>15816
「アニメかマンガの世界でしか許されなさそ〜な設定だな」
「ま〜職質ではなく補導されそうな見た目だしなあ、そりゃ仕方ねえよ」
「もしかして同じこと言ったか? すまんね」
>>15817
「うーん…」
困った顔をした。
「本当に居場所がないと思ってます?
自分は必要ない人間だって本気で思ってますか?
ちょっと押し出してみる。
そんな事ないはずでしょう。
あなたは。
「ケイさんのお母さんの話はよく聞きますが」
「弟さんは、どうなんですか?」
「……ええと」
「アイス早食い競争……で合ってる?」
とりあえず種目の確認をしようとしている。
多分本気でやらなくてもいいのに。
「なんかアイスパーティーしてるねえ?おねーさんも一緒に食べちゃおっかな〜?♡」
いつのまにかどっか行ってたおねーさんが帰宅。
>>15829
「ああ、難しいよ、完璧にすぐ図太くなるのは、かぐや姫の欲しいものを的確に渡すくらい難しい」
「けどさ、ずっとすみませんだけよりはさ、そういう風にありがとうございますが先でも後でも付いていれば」
「いつかは図太くなれる日が、来ると思うんだ」
「分かんないけどね」
自分も謝る癖がある事を、思い切り棚に上げて
「ナツちゃんも。一緒にいかがですか」
なにか消沈してることなんて、意に介さない。
もうあともさきもないから。
「……スプーンくらい、荷物に入れておいた方が良かったかもです」
「体温で溶けるやつ」
>>15806
「む、む、む…………」
「……難しくないですか???」
「……えぅ、ぐ……美味しかったです、ありがとうございます、ほんとすみませ……」
「…………」
慣れない
「…………」
「……正直なところ」
「……戻った所で、俺には居場所が、ありません。そして俺は、自分がこの世界で、真っ当に生きられる気もしません」
あながち、蔑んできた人の言葉は間違ってないんじゃないかと、思わなくもない。
「どう生きたって、俺は世界とどこかズレている気がしてなりません。不和を感じる気がしてなりません。白鳥の群れにカラスが混ざっているみたいな感覚を、ずっと抱えている気がします」
「……それに、俺を必要としてくれる人は居ません。貴方達はそうかもですけど、このバイトに来るまでの人では……きっと、居ません」
「…………だから、あっちが居場所だとまでは思わないにしても、こっちに居られるとは……正直思えません」